
現場の負担を軽減したい。働く人への思いから生まれた、オリジナルマテハン開発ストーリー

拠点立ち上げの裏側で、一人で進めた開発プロジェクト
金川さんは、2026年1月にオープンした多摩瑞穂営業所※の立ち上げに携わっていらっしゃいましたね。
はい、機能拠点サポート部でエリア長のような役割を担っておりまして、現在は主に管轄拠点のマネジメントと新規営業を中心に業務を行っています。この1月からは関東方面での新規拠点の立ち上げにも携わっています。多摩瑞穂営業所が無事に立ち上がり、これからが正念場といった局面です。
※多摩瑞穂営業所を取り上げたウエダの公式noteはこちら

今回の拠点立ち上げに合わせて、オリジナルツールを開発されたとか。
マテハン(マテリアル・ハンドリング)と呼ばれる、物流現場で使われる運搬や仕分けなどを効率化する機器を、オリジナルでメーカーとともに開発しました。
そもそも、既製品は存在しないんでしょうか?
それが、ないんですよ。扱う製品、作業導線やスペースといった環境はそれぞれですから、統一規格の既製品がフィットしづらく。これまで使用してきたマテハンだと一度に2台を手で引いて運ぶのが限界で、熟練スタッフなら6台連結して運ぶようなケースもありましたが、転倒の危険もありました。
安全性を確保しつつ、負担を軽減し、作業効率を高めたい。その思いから、オリジナルマテハンの開発に着手しました。
使ってもらうための、現場目線のものづくり
具体的に、どのような点にこだわったのでしょうか?
とにかく「使いやすさ」と「軽さ」を重視しました。一気に運べて効率が良くなっても、使いづらかったり重かったりすると、現場スタッフは絶対に使ってくれません。そのためにも、オリジナルで開発する必要がありました。まずは私が簡易図面を描いてメーカーにイメージを伝え、メーカーからは類似の実物を借りてきて、私自身が実際に現場で引っ張ってみて使いやすさを確認しました。男性の私の感覚だけでなく、女性スタッフにも実際に引っ張ってもらってコメントをもらい、改善を重ねていきました。

徹底的な現場目線ですね! 背景にはどんな思いがあるんでしょうか?
私は新卒でウエダに入社してから8年程、現場での作業を経験してきました。新拠点の立ち上げ時期というのは、慣れないアルバイトスタッフも多く、現場には「分からない」「どうしたらいいですか」という声が溢れ、一方で時間的なリミットもあって現場はピリピリとしたプレッシャーのかかる環境になります。私自身、若い頃から現場でそういう空気を何度も経験してきました。だからこそ、そんな環境下で奮闘してくれる現場スタッフのために、少しでも作業負担を軽減してあげたい、作業時間を短縮してあげたいという思いがあったんです。
根底にあるのは、人を喜ばせたいという気持ち
働く人の負担を減らしたいという思いがしっかりと形になったのですね。金川さんがそこまでして現場の環境改善に挑み続ける原動力は何なのでしょうか?
根底にあるのは、単純に「人を喜ばせるのが好き」ということだと思います。現場の作業が楽になれば従業員が喜んでくれますし、仕事が早く終わればお客さんも、本社の仲間も喜んでくれます。周りの人が喜んでいる顔を見ると、私自身もうれしいんです。
もっと多くの人に喜んでもらうために、今後取り組んでみたいことはありますか?
少し専門的な話にはなりますが、次は「自動倉庫」と「DAS(デジタルアソートシステム)」を掛け合わせた新しい仕組みを作りたいと考えています。たとえば、パンの仕分け作業というのは、広い倉庫を歩き回りながら、まるで田植えのように腰をかがめて商品を置いていく工程が発生しますが、作業スタッフにとって大きな負担になります。こうしたケースのように人が環境に合わせて無理をするのではなく、環境側が人に合わせてくれる仕組みを作りたい。作業する人に合わせて作業環境が目の前に用意されるようなイメージです。そうすれば、椅子に座ったままでも、もっと言えば車椅子の方でも作業ができるようになります。
これからも、現場で働く人たちの負担を減らしたいですし、それによって会社にも貢献したい。そして、物流業界に変革を起こしたいと考えています。



